そらのしこりが見つかって、不活化ワクチンが原因だと分かってから、検疫所に質問を寄せていました。
回答を頂いたので、参考のため質問と一緒に転記します。 私の質問内容: 実は、追加で不活化ワクチンを接種後、一匹(そら)の方に接種個所にしこりが出来、現在、ステロイド投薬治療中です。ステロイドによる治療自体も副作用のリスクを伴うもので、心配な日々を過ごしています。 ご存じのとおり、不活化ワクチンによる肉芽腫は広く知られたものであると思いますが、このような危険性が認識されながら、なぜ(国外での追加接種であっても)欧米で一般的になっている生ワクチンは日本の検疫システムにおいては認められないのでしょうか。 動物愛護の観点から見ても、重篤な副作用を招く危険性がある不活化ワクチンを短期間で複数回接種しなければならない根拠は、不活化ワクチン接種によるリスクを上回るものなのでしょうか。 HPをみても、「生ワクチンは認めない」との方針しか記載がありませんでしたので、この点について、ご説明頂ければ幸いです。 検疫所の回答: また*4) 不活化ワクチンの必要性*についての返答は以下のようになります。 生ワクチンは生体(わんちゃん、猫ちゃん)内で増殖し、免疫を与えるワクチンであり、安全性、有効性についてはその国でよく検討されていると思いますが、生ワクチンにより発症することが否定できないところです。(発症したら治療法がありません) 現在日本においては狂犬病が発生しておらず、専門家の意見をふまえ、現状の制度を作っており、狂犬病予防接種に用いるワクチンについては不活化ワクチンおよび国際獣疫事務局の基準に適合する組換え型ワクチンのみを認めております。 (組換え型ワクチンについては、平成22年4月に輸入検疫制度の見直しにより認められる事となりました) なお国際機関である国際獣疫事務局(Office International des Epizooties, OIE)においても、狂犬病予防接種については不活化ワクチン及び組換え型ワクチンのみが使用するワクチンとして推奨されています。 http://www.oie.int/eng/normes/mcode/en_chapitre_1.8.10.htm#rubrique_rage_controle またEU内へわんちゃん、猫ちゃんを輸入する際にワクチン接種が必要な場合でも、不活化ワクチンのみが認められていると聞いております。 http://ec.europa.eu/food/animal/liveanimals/pets/nocomm_third_en.htm 上記のサイト内の“DOCUMENT”に各国向けの様式があります。これらの二枚目の下段に注意書きのような形で“The rabies vaccine used must be an inactivated vaccine produced in accordance with OIE standards.”と記載されております。 もし今後狂犬病予防接種以外のワクチン接種を行う場合がありましたら、さまざまな種類のワクチンがありますので、獣医さんに今回の事も含め、ご相談のうえ行っていただければと思います。
by columbus59
| 2011-01-14 01:09
| 猫の検疫準備録
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